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【大阪カメラ買取】8店舗を実際に回って査定比較!高く売れる店はどこ?徹底調査レポート

  • 2025.11.04

本当に“大阪で高く売れる”カメラ買取店はどこなのか?

カメラを売ろうと思い、検索してみると──
「高価買取」「地域No.1」「高く買います」など、魅力的な言葉が並びます。

しかし、実際に店舗ごとにどれだけ査定額が変わるのか
対応や専門性はどう違うのか、という“リアル”を知る機会は多くありません。

そこで今回、大阪市内の心斎橋・梅田周辺を中心に
複数の中古カメラ店を実際にまわって査定してきました

この記事では、足で集めた一次情報に加え、
中古カメラ店を運営する立場の視点から、
「大阪でカメラを売る際に知っておくべきポイント」をまとめています。

結論からお伝えすると──
どの店舗も丁寧で、悪い印象はまったくありませんでした。
ただし、査定額には各店舗ごとの理由と背景がはっきり存在します。

この記事が、あなたのカメラ売却の判断材料になれば幸いです。


今回の企画:大阪のカメラ買取店を“実際に”まわって比較してみた

今回の企画は、「大阪市内でカメラを売る場合、どの店舗がどれくらい違うのか?」を明確にするために行いました。
ネット上の記事やSNSの評判ではなく、実際に店舗へ持ち込み、自分の目で見て確かめた結果です。

大阪の中心部である心斎橋・梅田周辺には買取店が集中しており、撮影・中古市場ともに活気があります。
アクセス性が高いことから、カメラ売却を検討する人にとって、とても利便性の高いエリアと言えます。

■ 対象エリア

  • 梅田(大阪市北区)
  • 心斎橋(大阪市中央区)
  • 天神橋筋商店街周辺
  • 東淀川エリア

それぞれのエリアは、買取店の“色”が異なり、
査定額や対応の傾向にも違いが出やすいのが特徴です。

■ 比較にあたって意識したポイント

  • 査定額(5点合計)
  • 査定時間
  • 専門性(カメラ知識)
  • 接客の印象
  • 動作確認の有無
  • 提示の根拠・説明

数字だけでは見えないポイントも含めて、
「総合的に見てユーザーにとって価値があるか」を判断します。

■ 店舗への礼儀と配慮について

今回の訪問では、

  • 相見積もりであることを事前に伝える
  • 売却意図は明確にする
  • 無理な交渉はしない
  • 査定の妨げになる行動は避ける

といった点を徹底し、店舗に迷惑がかからない形で実施しました。

また本記事は、特定店舗を批判・誘導するものではありません。
それぞれの強みと特徴を正確に伝えることを目的としています。


今回査定に使用した5つの機材をご紹介

買取店ごとの“得意・不得意”が分かりやすいよう、
あえてジャンルが異なる5点を選定しました。

デジタル、フィルム、レンジファインダー、オールドレンズまで、
査定傾向がしっかり分かれるラインナップです。

① Canon EOS-1D Mark II N

  • Canonの旧フラッグシップデジタル一眼レフ
  • 現行機と比較すると市場ニーズは低下傾向
  • 純正充電器が高く、互換品もないため充電器の有無が査定に直結
  • 動作確認の可否で店舗ごとに評価差が生じやすい

② Nikon F5

  • ニコンの代表的なプロ向けフィルム一眼レフ
  • 海外市場で人気が高く、相場は安定傾向
  • 外観・状態次第で査定差が出やすい
  • 専門知識のある店舗ほど評価が伸びる傾向

③ Leica M3

  • 言わずと知れた名機レンジファインダー
  • 二重像のズレ、ファインダー状態、外観で大きく価格変動
  • 海外販路がある店舗ほど高評価されやすい
  • 専門査定ができるかどうかで差が出る傾向

④ Sony α6000(16-50mmレンズキット)

  • 幅広い層に人気のミラーレス機
  • 中古相場が読みやすく、安定した買取価格
  • 状態が良い個体は比較的高値になりやすい
  • 回転が速いため、積極的に買取する店舗が多い

⑤ Nikon Ai-s 35mm f/1.4

  • 人気のオールドニッコールレンズ
  • 国内外に根強い需要があり、相場が崩れにくい
  • 販路次第で価格が伸びるアイテム

今回のラインナップは、店舗の査定ロジックを比較する上で非常に最適でした。
特にLeica・オールドニッコール・旧Canonフラッグシップは、
店舗ごとに査定バリエーションが出やすい結果となりました。


今回の査定結果|8店舗の“合計査定額”ランキング

ここからは、今回持ち込んだ5点セットに対して提示いただいた
査定額の合計(提供値ベース)をもとに、ランキング形式で紹介します。

なお、査定価格はあくまで「取材日時点の店頭査定」であり、
為替・在庫状況・コンディション評価基準によって変動します。

■ 総合査定ランキング(1〜8位)

順位店舗名査定合計
1位高く売れるドットコム 大阪リユースセンター江坂店184,000円
2位買取専門店いちご 心斎橋店181,000円
3位カメラのナニワ 心斎橋本店180,000円
4位YAGURA CAMERA170,000円
5位買取エリート 大阪心斎橋店159,000円
6位買取大吉 天神橋筋商店街店157,000円
7位ハードオフ 東淀川店134,000円
8位カメラのキタムラ 梅田中古買取センター103,420円

■ グラフ

大阪のカメラ買取店を比較したリアルなグラフ
大阪の主要カメラ買取店における合計査定額ランキング

■ 3位までが“接戦”だった理由

上位3店舗は、どれも得意領域が重なる傾向があり、
今回のラインナップ(Leica・フィルム・オールドレンズ)が刺さっていたことがポイント。

  • インバウンドの影響で海外のお客さんが来店もしくは海外に販路
  • Leicaの専門知識がある
  • フィルム市場を理解している

この3条件が揃うと、査定力は一段階上がります。

■ 下位でも“悪い”わけではない

下位評価の店舗が悪いというわけではありません。
むしろ、以下の背景が理由として挙げられます。

  • デジタル中心の流通網
  • 買取基準がマニュアル化
  • 店舗の在庫回転速度の違い
  • ジャンク/OH基準が厳しい

つまり、得意領域のズレが査定額に反映されたという形です。

■ 評価時の注意

査定額だけで即決するのではなく、

  • 説明が丁寧か
  • 査定根拠は明確か
  • 売却後の対応(OH・保証)

も重要な比較ポイントとなります。

次の章では、なぜこの査定差が生まれたのか、
“理由”にフォーカスして解説していきます。


なぜ査定額には“こんなに差”が出るのか?

同じ機材を持ち込んでいるにも関わらず、
店舗ごとに最大80,000円以上の差が発生しました。

決して「安い=悪い」「高い=正しい」という単純な話ではありません。
中古カメラ市場には、査定額に影響する構造的な理由が存在します。

① 海外販路(Export)を持っているかどうか、実店舗が心斎橋、梅田周辺にあるかどうか(インバウンドの影響)

今回のラインナップの中でも特に、

  • Leica M3
  • Nikon F5
  • オールドニッコール

このあたりは海外需要が非常に強いアイテムです。

海外販路を持つ店舗は、国内だけでなく

  • ヨーロッパ
  • アメリカ
  • アジア

複数マーケットで需要を拾えるため、買取額が高く設定できます。

② レンズ・フィルム機の“専門査定”ができるか

今回の各店舗レビューでも見られたように、

  • 二重像のズレ
  • カビの兆候
  • バルサム切れ
  • ヘリコイドの感触

こういったポイントは専門的な知識と経験が必要です。

専門性の高い店舗ほど、価格の根拠が明瞭で、査定額も安定します。

③ マニュアル化された査定基準

大手チェーン店(キタムラなど)は、

  • 全店舗共通の査定基準
  • ランク別の固定買取額
  • 在庫回転ベースの判定

により、+査定の余地が少ない傾向があります。

その一方で、

  • 早い
  • 在庫管理が徹底
  • 保証が明確

といった大手のメリットもあります。

④ “店舗在庫状況”による相場変動

中古市場で意外と知られていないのが、

在庫が過剰 → 査定は下がる
在庫が不足 → 査定は上がる

というロジックです。

例えばフィルム需要が高まる時期、
LeicaやF5の買取額が上がるケースも。

⑤ 店舗規模による「利益の考え方」の違い

今回の取材で特に印象的だったのは、

  • 小規模店 → 利益度外視で頑張る場面もある
  • 大手 → 利益率が厳格に管理

という点です。

小型店は“ファン顧客化”を重視するため、
相場ギリギリの査定を提示することも。

⑥ 動作確認の可否で査定が激変

今回、特に顕著だったのが

  • Canon EOS-1D Mark II N(充電器なし)

充電できない=動作確認不可 → 査定が下がる店舗が多数。

逆に、独自の確認方法や整備ルートがある店舗は評価が伸びました。

⑦ “市場の出口”がどこにあるか

店舗によって再販先が違います:

  • 国内店舗陳列
  • 自社EC販売
  • 海外輸出
  • 委託販売
  • 業者間オークション

売れる出口が多い店舗ほど買取額が高くなります。

⑧ 整備後販売を前提にしているか

(例:キタムラ)

買い取った商品は

  • 整備士チェック
  • 外観クリーニング
  • 販売保証

これらのコストが査定に反映されます。

結論:査定額の差は“店舗の事情”そのもの

今回の査定巡りで実感したのは、

  • どの店も必死に利益を確保している
  • 赤字になることもある
  • ボランティアではない
  • 査定には必ず背景がある

ということです。

そして、これは中古業界ならではの“生のリアル”。
数字だけでは測れない要素が多く存在します。


今回まわった8店舗の印象と査定傾向

大阪でカメラを高価買取する店舗イメージの内観イラスト画像
大阪でカメラを高価買取できる店舗イメージ

ここからは、実際に持ち込んで感じた接客・査定スタンス・専門性について、店舗ごとに紹介します。
あくまで今回の取材日時点の印象であり、店舗の優劣をつける意図はありません。

■ 高く売れるドットコム 大阪リユースセンター江坂店(総合1位)

【日付】2025/10/30

【待ち時間】なし

【査定時間】25分程度

店内は入りやすい雰囲気で、ドリンクサービスや駐車スペースもあり、アクセス性と滞在のしやすさが印象的でした。
査定は別室で行われ、女性スタッフの対応も丁寧で好印象。

相見積もり前提であることも快く受け入れてくれ、思っていたよりも高い査定額が提示されました。
「頑張ってくれた」と感じられる柔軟さがあり、利用者目線の査定スタンスが好印象です。

■ 買取専門店 いちご 心斎橋店(総合2位)

【日付】2025/10/30

【待ち時間】なし

【査定時間】外観のみ査定10分程度。

店内は落ち着いた雰囲気で、おしゃれな音楽が流れており、入りやすさに配慮が見えます。
受付インターホンで呼び出す形式ですが、待機スペースがありストレスなく案内してもらえました。

女性スタッフが対応してくれる点も安心感があり、査定工程や価格の根拠についても丁寧に説明。
外観確認を中心とした査定でしたが、実際の買取時には動作確認を行い、状態によって価格が変動するとのこと。

全体的に接客品質が高く、初めての利用者でも利用しやすい店舗と感じました。

■ カメラのナニワ 心斎橋本店(総合3位)

【日付】2025/10/30

【待ち時間】なし

【査定時間】30分程度。

長年カメラを扱ってきた専門店らしい落ち着きがあり、査定担当の方の雰囲気も経験豊富な印象でした。
対応は淡々としているが、逆に信頼感を感じられます。

細かな外観チェックが行われ、特にレンズのヘリコイド状態などの指摘も的確。
Canon EOS-1D Mark II Nに関しては、「純正充電器の価格が高い」点を根拠として査定額が抑えられました。

総合的に、専門視点でカメラを評価できる店舗という印象です。

■ YAGURA CAMERA(総合4位)

【日付】2025/10/30

【待ち時間】なし

【査定時間】30分ほど

カメラが本当に好きな方が査定してくれている印象で、全体的にプロフェッショナル目線での評価が特徴的でした。
商品の動作確認にも時間をかけ、細かいズレや光学状態までしっかり説明。

例えば、Leica M3の二重像が少しずれている点など、
一般利用者では気づきにくい部分まで丁寧に見てくれます。

査定額はやや抑えめですが、理由が明確で納得感のある形でした。

■ 買取エリート 大阪心斎橋店(総合5位)

【日付】2025/10/30

【待ち時間】なし

【査定時間】45分

接客は丁寧で、相見積もり前提の案内もスムーズに受け入れていただけました。
査定では外観評価が中心で、使い方などを質問される場面もありました。

ブランド品・時計の扱いがメインの店舗という背景があり、
画像で上司へ確認するスタイルを採用。
在庫リスクを抑えつつ、柔軟に対応している印象です。

「赤字になることもある」というリアルな声も伺え、誠実に価格提示をしてくれる店舗でした。

■ 買取大吉 天神橋筋商店街店(総合6位)

【日付】2025/10/30

【待ち時間】なし

【査定時間】10分ほど

ブランド品を中心とした総合買取のカラーが強く、
カメラ専門ではないことを丁寧に説明してくれました。

概算の買取額提示にも前向きに対応いただき、接客面は好印象。
査定は外観中心で、実際の買取時には動作確認を行うとの説明でした。

Canon EOS-1D Mark II Nの査定額は高めの提示でしたが、
市場価格との乖離から、型番確認の重要性を学べるケースといえます。

■ ハードオフ 東淀川店(総合7位)

【日付】2025/10/30

【待ち時間】なし

【査定時間】50分

オープンしたばかりということもあり、店舗の活気がありました。
受付で情報を記入した後、整理番号で順番案内されるシステムです。

査定状況をスマホで確認できるQRコードが用意されており、
待ち時間のストレスが少ないのは大きなメリット。

動作確認ができない商品は査定額が抑えめになる傾向がありますが、
丁寧に対応してくださるスタッフが多く、店内商品を見ながら待てる楽しさも魅力です。

■ カメラのキタムラ 梅田中古買取センター(総合8位)

【日付】2025/10/30

【待ち時間】なし

【査定時間】5分

査定は非常にスピーディーで、今回の店舗の中でも最短クラス。
急いでいる方や大量持ち込みには強みがあります。

外観ランク判定が明確で、ABランクとBランクの差が価格に反映されやすい印象。
他店と比べて独自の整備工程を前提としており、動作確認を後回しにすることも。

女性スタッフの対応も丁寧で、マニュアル化された査定が安心につながる利用者も多いでしょう。

それぞれの店舗には得意分野・査定哲学・販路背景があり、
今回の順位や価格差には明確な理由が存在します。


どの商品が、どの店舗で高く評価されたのか?

同じ5点を持ち込んだにもかかわらず、店舗ごとに査定額には大きな差が出ました。
ここでは商品別に見た査定傾向店舗ごとの得意分野を整理します。

■ Canon EOS-1D Mark II N(旧フラッグシップ)

大阪の複数カメラ買取店におけるCanon EOS-1D Mark II Nの査定額比較グラフ(短縮地名版)
大阪の主要カメラ買取店におけるCanon EOS-1D Mark II Nの査定額比較グラフ

もっとも価格差が出たポイントは、動作確認ができるかどうか
純正充電器が高価で、互換品も存在しないため、店側が動作保証できるかで査定額が揺れ動きました。

高評価店舗の傾向

  • 整備ルートを持っている
  • 独自の動作確認方法がある
  • 海外販路で需要を拾える

低評価店舗の傾向

  • 動作確認ができない=リスクと判断
  • 整備コストが重い

■ Nikon F5(プロ向けフィルム一眼)

大阪の複数カメラ買取店におけるNikon F5の査定額比較グラフ(短縮地名版)

大阪の主要カメラ買取店におけるNikon F5の査定額比較グラフ

フィルム人気の高まりと、海外コレクター需要により、比較的安定して高査定となりました。

高評価店舗の傾向

  • 海外販路を持つ
  • フィルム取扱経験が豊富

傾向分析

  • 外観状態に敏感
  • 内部シャッター動作の評価が分かれる

■ Leica M3(レンジファインダー)

大阪の複数カメラ買取店におけるLeica M3の査定額比較グラフ(短縮地名版)

大阪の主要カメラ買取店におけるLeica M3の査定額比較グラフ

レンジファインダー機は専門知識の有無で査定額に差が出やすいジャンルです。
市場人気が高く、海外ニーズも安定しているため、販路を広く持つ店舗では評価が伸びる傾向があります。

高評価店舗の傾向

  • Leicaの市場相場に精通
  • 海外販路を持っている
  • 整備後の再販ルートが確立
  • オールド機の状態変動を理解

傾向分析

  • 外観評価の基準が明確
  • オーバーホール済み個体を正当に評価
  • 需要の波を理解した買取設定

今回の査定では、整備歴や外観状態を中心に、
市場価格と整合性のある査定が提示された印象です。

■ Sony α6000(16-50 レンズキット)

大阪の複数カメラ買取店におけるSony α6000レンズキットの査定額比較グラフ(短縮地名版)

大阪の主要カメラ買取店におけるSony α6000の査定額比較グラフ

回転が速く、初心者からサブ機まで幅広い需要があるため、
査定額が比較的安定していました。

高評価店舗の傾向

  • ミラーレスの流通に強い
  • 若年層の取引ニーズを理解

傾向分析

  • キットレンズの状態で微差あり
  • 在庫状況に左右されやすい

■ Nikon Ai-s 35mm f/1.4

大阪の複数カメラ買取店におけるNikon Ai-s 35mm F1.4の査定額比較グラフ(短縮地名版)

大阪の主要カメラ買取店におけるNikon ais 35mm f1.4の査定額比較グラフ

オールドニッコールは特に海外人気が強く、
販路の幅が査定額に直結しました。

高評価店舗の傾向

  • オールドレンズ知識が豊富
  • 海外再販価格を理解

今回の査定で明確になったのは、

  • デジタルは販路が広い店舗が有利
  • Leica・レンジ機は専門性で差が出る
  • オールドレンズは海外相場ベース
  • 整備前提の店舗は外観主義になりやすい

つまり、店舗ごとに得意ジャンルが存在するということです。

なぜ買取店は、時に赤字覚悟で買うのか?

今回の査定巡りで印象的だったのは、多くの店舗が必死にしのぎを削っている現場でした。
中古カメラ市場は華やかに見えますが、内側にはリアルな課題も存在します。

■ ① 整備コストの存在

特にフィルム機やオールドレンズは、状態が悪ければオーバーホール必須です。

  • 分解整備費:15,000〜40,000円
  • 光学清掃:5,000〜15,000円
  • 部品交換:入手困難で価格高騰

査定額が控えめな理由のひとつは、
「後から整備費を上乗せ」する必要があるためです。

■ ② 販売後トラブルのリスク

中古品には予測不能なトラブルが発生する場合があります。

  • 突然の露出不良
  • 二重像ズレの進行
  • ヘリコイド固着
  • 電子系の突然死

販売時の保証や返品対応まで含めて計算しなければなりません。

■ ③ 相場変動(為替・海外需要)

中古カメラ市場は、為替や海外需要の影響を大きく受けます。

  • 円高 → 海外販売の利益縮小
  • 円安 → 海外販路に強み
  • 一部カメラのバブル崩壊

店舗は未来の相場を予測しながら買う必要があるため、
査定は常に「保守的」になりがちです。

■ ④ 売れ残りの在庫リスク

特にデジタル機は、型落ち化のスピードが早いジャンル。

  • メーカー値下げ
  • 中古流通量増加
  • 後継機の登場

売れ残るほど価値が落ちるため、査定額は慎重になります。

■ ⑤ 店舗運営コスト

買取価格は、店舗コストにも直結しています。

  • 人件費
  • テナント代
  • システム費
  • 整備士契約費

小規模店は柔軟に査定を上げられますが、
大手は利益率が厳格に管理される傾向があります。

■ ⑥ 値付けミスによる“赤字案件”

「本当に赤字になることもあります」

これは、

  • 相場読み違い
  • 整備費の想定外発生
  • 販売遅延

といった理由によって発生します。

■ ⑦ ボランティアではない

査定価格には常に利益計算が含まれます。
安く感じた査定額にも、必ず背景と論理があります。

今回の取材を通じて実感したのは、
「どの店舗も真剣に経営している」という現場のリアルです。

■ 結論:査定額は“店舗事情の集合体”

査定には、

  • 整備コスト
  • 販路幅
  • 専門知識
  • 在庫状況
  • 相場予測

など、さまざまな要素が複雑に絡んでいます。

ユーザー視点では「少し違うだけ」に見えても、
業界内部では大きな差になる構造です。

査定巡りからわかった、高く売るための現実的なコツ

今回、複数店舗を回って実感したのは、
事前準備だけで査定額が大きく変動するということです。

ここでは、誰でも実践できる5つのポイントをまとめました。

■ ① 査定は“複数店舗”まわるのが鉄則

店舗ごとに得意ジャンルと販路が違うため、
1店舗だけの提示額では正確な相場が見えません。

最低でも2〜3店舗は比較する

これだけで最大数万円の差が出るケースも珍しくありません。

■ ② 「動作確認できる状態」で持ち込む

今回もっとも査定差が出たのは、Canon EOS-1D Mark II Nのように
充電器がなく動作確認が取れないケースでした。

店舗側からすると「動かなかった場合」のリスクが高いため、
査定額が下がりやすくなります。

充電器・バッテリー・電源系は必ず持参

■ ③ 外観清掃をしておく

分解清掃ではなく、簡単な拭き掃除だけでOK。

  • グリップの汚れ
  • ファインダー周りの皮脂
  • ホコリの付着

査定スタッフは第一印象でランク付けをスタートするため、
「大切に扱われている個体」は高評価につながります。

■ ④ 付属品の有無が価格に直結

中古カメラ市場は付属品が重要です。

  • 元箱
  • 充電器
  • レンズキャップ
  • ストラップ
  • 説明書

付属品が揃っているだけで、1〜2万円変動する場合もあります。

■ ⑤ 型番・仕様の“正確な”伝達が重要

買取店も精査しますが、
ときに類似型番との誤読が発生する可能性があります。

例:1D Mark II N と 1DX

そのため、

  • 型番をメモしておく
  • 箱が残っていれば持ち込む
  • 店頭での認識を確認

といった簡単な工夫が、査定トラブル防止につながります。

■ ⑥(ボーナス)繁忙時間を避ける

混雑時間帯では、査定工程が簡略化される場合があります。

平日の昼間 or 開店直後が最も丁寧に見てもらえる傾向があります。

■ まとめ:準備=査定額

今回まわった店舗の多くは、

  • 誠実
  • 丁寧
  • 努力している

という印象でしたが、
ユーザー側の準備によって価格は大きく左右します。

ちょっとした配慮で、納得度は大きく変わります。

どの店舗で売るかは「商品ごと」に変えるべき

今回、8店舗に同じ5点セットを査定してもらったことで明らかになったのは、
店舗ごとに得意ジャンルと販路が異なるという事実です。

つまり、カメラ買取では
1店舗でまとめて売る=効率的だが損をしやすい
という構造が存在します。

■ 結論①:ジャンルごとに“売る店”を変えると強い

  • Leica・オールド系レンズ → 専門店(海外販路あり)
  • デジタル一眼・ミラーレス → 高回転店
  • 整備前提のフィルム機 → 整備ルートを持つ店
  • 付属品不足個体 → 柔軟査定店

これは“買取店が不公平”なのではなく、再販構造の違いです。

■ 結論②:充電器がないデジタル機は査定が下がる

今回もっとも差が出た要素のひとつが動作確認の可否でした。

  • 電源が入らない
  • シャッターが切れない
  • AFが動くか不明

こうした不確定要素は、
店舗側にとって修理コストのリスクになります。

→ 充電器・バッテリーの準備は必須。

■ 結論③:外観ランクは査定額に直結

特に大手チェーンでは、外観ランク=買取額です。

  • AB → 美品扱い
  • B → 使用感あり

この差は場合によっては数万円単位で発生します。

外観清掃はコスパ最強の対策です。

■ 結論④:店舗理念(売り方)が査定差の正体

買取店には「売り方(出口)」が存在します:

  • 店頭販売
  • 自社EC
  • 海外輸出
  • 修理整備前提
  • 委託販売

販路が多い店舗ほど、強気に買取可能です。

■ 結論⑤:相見積もりを伝えると査定が丁寧になる

「相見積もりで、当日売却はしません」

と伝えたことで、査定根拠の説明が明確になり、
価格の背景理解が深まりました。

① ジャンルごとに店舗を分ける
② 動作確認可能な状態で持参
③ 外観清掃+付属品揃え
④ 相見積もり前提を明示
⑤ 専門店+大手を組み合わせる

これだけで、最終査定額が1〜5万円増える可能性があります。

■ 今回の査定で実感したこと

  • 経営スタンス
  • 販路構造
  • 得意ジャンル

が異なるため、査定差は構造的に必然です。

今回の5点を、当店バイカメで査定した場合の参考価格

今回まわった店舗の査定結果を踏まえ、
同じ5点を当店「バイカメ」で査定した場合の参考価格を提示します。

まず前提として、以下は記事公開時点での参考相場であり、
市場状況や状態により上下します。

■ バイカメ参考査定(5点合計)

商品 参考査定額
Canon EOS-1D Mark II N 5,000円
Nikon F5 25,000円
Leica M3 100,000円
Sony α6000(16-50mm) 35,000円
Nikon Ai-s 35mm f/1.4 38,000円

合計:201,000円

今回の査定結果と比較すると、
上位店舗と同等、またはやや上振れという位置づけになります。

■ バイカメ査定が高めになりやすい理由

高額買取が可能な理由は、
単に「頑張る」ではなく、販路設計が明確なためです。

その分、査定に反映することが可能です。

■ 「専門店×海外販路」が最も効率が良い

海外需要とマッチした機材ほど、査定が伸びます。

■ バイカメが意識していること

  • 査定理由の説明責任
  • 動作確認項目の透明性
  • 相場変動の根拠提示
  • “納得度”の最大化

中古品は一点ものだからこそ、
納得して手放してほしいという考えを大切にしています。

■ 押し売りはしません。まずは比較材料としてどうぞ

バイカメでは、LINE査定に対応しており、
写真を送るだけで概算査定が可能です。

もちろん、査定後に売る義務は一切ありません。
比較先のひとつとして気軽に使ってください。

✔ 海外販路があるので相場上振れしやすい
✔ 専門査定で根拠が明確
✔ LINEで完結、来店不要
✔ 相場説明で納得感が高い

ご来店が難しい方へ|無料出張・宅配サービスもご利用いただけます

自宅からバイカメまで少し遠い」「ご高齢で来店が大変」という方もご安心ください。
バイカメでは 大阪府全域で無料の出張買取 に対応しております。

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その場で査定額を聞いてから「売らない」とご判断いただいても問題ございません。

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